ドッグスレッド第16話「ババア水」感想

気が付いたら単行本発売が……今月!? しかも2ヶ月連続ってマジですか。
決して身体に無理はしないでほしいぜ……と思う発刊ペースだ。ワートリの葦原先生の件を思い出してしまう。
野田先生も休載はさみつつ連載しているし身体の不調も前に公表されていたけど、本当に……大丈夫ですか!? 無理だけはしないでほしいと思いつつ、無理しなきゃやってられない部分もある仕事だろうなとも思う。何も言えない。次の話を待ち望んでいるのは確かだから……。
一読者にできることは単行本を買うことなので、単行本を買います。

長い前置きはさておき、ドッグスレッド感想です。

 

・メタ的なアレだけど、土肥くん喋りながら走れるの体力あるね? いや、映像に後で解説入れてるのかな。

・引っ張られてる一年生たちの唇の乾きがリアルだ。

 

・「最初はみんな吐く」←そんなことある!?

・「兄ちゃんゲボ出た!!」←そんな報告する??

・吐いて喉を潤すってピンとこなかったけど喉乾燥して咳出まくってるとえずく時あるな。そういうこと?

 

・二瓶ってスヌーピー好きなのかな。絶妙に好きそうなラインのチョイス。

・このおばあちゃんってここに住んでて頼まれたら毛布でしばいてるのかな。どんな頼み?

・野犬みたいな紅露先輩が信じられない。あんなにキラッキラしてるのに。どこでこんなに磨かれたんだ?

・突っかかる源間浩一もっと想像できね~~~~!!! そうなんだ!!!

・わりと大人の言うこと聞く方なのかと思ってた……自分の信条に頑固なのは慶一のイメージだったから……。

 

・なんで引きがヒグマの足なんだ!!!

ブイブイ言う愛

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愛のしるし、いいよね~。実はMVをじっくり見たのは結構最近。でも、いいよね~。今だったらまず撮られない演出だなとは思うけど。

最近また流行ってるとかも小耳に挟んだんだけど、そっちもあんまり知らない。私はスピッツ版の愛のしるしばっかり聴いてるから……(PUFFY版も聴いてるけど)。

 

歌詞もちゃんと読んだら印象よりかなり短いし! 間奏がかなり印象的だから言葉が少ないって思わなかったのかな。MVでいうと銃を構えたり下ろしたりしているあたりね。短い歌詞でも、いいんだよな~。「ここちよい針のシゲキ」というフレーズがかなり好き。

一番は特に、「あなた」をまだ信用しきれてないけど信用したいんだ、という気持ちがあるのかな~と思っている。「あなた」がいるんだけど強くなるためには一人でいなきゃいけないんだ、っていうのがいいよね……。そういうストーリーが好きなので勝手にそう見出しているだけかもしれませんが。

何よりこの曲のベースの強さはかなり印象に残る。イントロからバリバリ聴こえてくるし。ベースがブイブイ鳴ってるのが聴こえてくると、決意が強いんだなあという感じがする。しません? ベースの音って自信の現れだから(?)。キュートなタイトルなのにこのブイブイ言わせてるベースがあるのがいいんだぜ。

名前をつけられている

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また優しいスピッツの話をするんですけど、この曲のイントロが優しいスピッツで流れたとき、エ!??!って思ったよね。思うよね?

 

この曲、歌詞を読めば、ま~あそういう……性的な……曲だなと解釈できるんだけど、それがあの優しいスピッツの舞台で演奏されることが予想外でびっくりした。アンバランスなことするなあ~。

「名前をつけてやる」って最初期の曲なんだけど、それを2020年代スピッツがやるってことにもびっくりしたし。びっくりしすぎ? スピッツってもちろん最近の曲はやるけど、青さが残る曲も平然とやるからそのギャップにやられるんですよね。

 

曲の話をします。

正直言ってこの曲が特に好きかと言われるとそうでもない。でもメロディの変化球が耳に残るというか……。そういえば最近聴いてないな、で聴きたくなる曲というか。

「名前をつけてやる」ってタイトルもかなり挑戦的ですよね。ここまでグイグイ来るタイトルってスピッツの曲にほとんどないんじゃないか? 性的な曲でもあり、かなり(動物的な)オスっぽさを感じる。でもサビで「名前をつけてやる」と言われてもそんなにグイグイ来られている感じはしなくて、浮かれたノリで言われている雰囲気がある。そんなに気軽でいいのか! でもごまかせない夜が来るらしいんで、そのときは……ねッ!(?)

エンドロールはディスコ調

エンドロールには早すぎるの話を、しよう!

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この曲かなり好きなんだけど、スピッツのディスコだ! と言われていて納得した。私はロック以外のジャンルが混じった感じの曲が好き……。音にババロアと同じ雰囲気がある。

 

勝手にこの曲、クリスマスっぽいな! と思っている。イルミネーションが歌詞に出てくる、年末(エンドロール)というには早すぎる、という印象で言っています。あと音のキラッキラした感じが。

歌詞の印象に反してかなりあったかい曲な気がするんだよな。色々あったけどハッピーエンドに向かっている空気を感じる。映画で言うならナイトメア・ビフォア・クリスマスかも。色々あったけど元の鞘に収まってハッピーなエンドだから……。私が好きな映画というだけとも言う。

 

歌詞がかなり口語なのも好きなんだよな~。スピッツの歌詞って意外と口語っぽい歌詞少ないよね。詩!って感じの歌詞が多いイメージなので、「気付いてんの」とか「そんで」とかの言い回しが出てくると、誰かと話しているのか? と思えてくる。詩っぽい歌詞も多いけど、ひとりごちる歌詞も多くないですか? 「君」はいるけど届かせるための言葉じゃないというか……。

この曲全体的に幸せ~な感じがあるから、いつもは一人で逡巡していたけど誰かと話してみたくなったのかもしれない。ご機嫌なときって人と話したくなりません? ハッピーだから。

生きているヒバリのこころ

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いつも音源(MV)のリンクを貼っていたけど、この曲はライブ映像の方が良いんじゃないかと思ったのでこっちを貼ります。こんなに晴れやかで気持ち良い曲があるのか、世の中には……。

言わずとしれたスピッツのデビュー曲で、たしかにスピッツの中央値的な曲調とはちょっと離れているなと思う。あっかるいし! 素直に光を目指していく感じの曲って珍しい気がする。でもデビュー曲なのに原点に回帰していくような詞(みんな元に戻っていく)も入っているのすごいな……。

 

しかしライブって楽器の音が良いな。楽器の音もしっかり前に出て聴こえるのってやっぱライブならではだよな~と思う。生で聴いたらもちろんだけど、音源でもこの迫力が残っているのすごすぎるぜ。

そして何よりもアウトロの気持ちよさをよく見てほしいんですが、どの楽器も、良くない?! 音源はフェードアウトして終わるけど、ライブだと最後キチッと〆てるからなおさらかっこいい。生で聴きたすぎる……。

関係ないけど公式の販促的なライブ映像だと田村さんがおとなしめなところ切り取っている気がする。

 

ヒバリのこころそのものじゃなくてライブの良さばっかり書いてた。

スピッツの曲、生き物モチーフ多いよなあと思ってたけど最初からそうだったんだなあと後から知りました。「魔力の香りがする緑のうた声」って最初からすごいことをまた、書いている……。声に香りも色もあるなんて知らなかったよ。

子グマ!子グマ!を聴くたびに涙ぐむ人が書いた、子グマ!子グマ!の好きなところ

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12月21日の記事どうしようかかなり悩んだんですけど、ここは自分が一番好きな曲(一番好きな曲が10曲以上ある)でいこうかと。アドベントカレンダーといいつつ、今日(2023/12/21 22:48)時点で書けてない日付もあるんですけど。25日までに書くので!

と、前置きは置いといて。

 

子グマ!子グマ!は本当に好きな曲、というか、この曲の歌詞思い出すだけで本当に涙ぐむほどに心を打たれる曲。歌詞だけで泣けるって他にないと思う。

私が好きな物語の要素として、「前向きな別れ(自分たちのためには離れ離れの方がお互いに良いだろうという信頼関係)」がある。そしてこの前向きな別れが、この曲の空気を作っているのだ。

 

なにしろ最初から「はぐれたら二度と会えない覚悟」をしているんですよ。

人間だとはぐれたら二度と会えない、ってなかなかないし、タイトル通り野生動物的な(巣立ったらもう再会しない)関係を彷彿とさせる。この時点で既にもう涙がボロボロ出てくる。野生動物の親子が巣立ちを悲しんでいるのかって全くわからないけれど、傍から見ると悲しそうに思ってしまうじゃないですか。

 

その後に続く「半分こにした 白い熱い中華まん 頬張る顔が好き」なんて、そんな、詩的な比喩じゃなくてド直球で「好き」って単語使うんだ!??!という驚き。でも本当に愛おしく思ったときって飾りっ気もなく「好き」としか出てこないよな。

とにかくこの曲ってハッピーな様子がとても伝わってくるんですよ。こっそり褒められたらあと90年は生きられる、っていう、ちょっとの言葉で嬉しくなっちゃうところとか。日常の些細なところに愛おしさを感じるところとか。わかるよ!!そういう些細な幸せがある日々が一番いいんだから。

 

その幸せが「別れ」に続いていくんだからもう手に負えないよ。

 

そしてその別れに際して、「僕」が「君」へできることが、「祈る」だけなのが、もう!!!!!! 良すぎる!!!!!!

「君」のそばにずっといることじゃなくて、「君」の幸せをただ祈っている。どう見ても「君」のこと、(恋愛感情とかカテゴライズするのは野暮なのでしないけど)好きじゃん!!! でも別れることが良いことだから、「僕」から「君」にできることはただ祈るだけなのが、カァ~~~~ッッッ!!!(酒を呷る)こんな善いことあります?

 

最後の最後に「強がっていられそう」って言葉で終わるのもな~~~~!! 「好き」とか「幸せになって」とかは直球で言うのに、寂しいって言葉だけは飾って言うのが、モ~~~~~ッッッ!!!!!! このような感情が全てないまぜになり、情動が突き動かされ、涙となってぼろぼろと身体から出ていくのだ。

 

歌詞の内容ばっかり書いちゃったけど、この曲調だからこそいっそう泣けるんですよ。

イントロとかアウトロで鳴ってるギターの音とか、予定時刻を待ってるカウントダウンっぽさがちょっとあるよね。

Cメロに入るところのちょっと浮かれた音とかも好き。頑張ってテンションあげようとしてんのかなあとか考える。Cメロが良いんですけどね!?この曲って。タイトル回収もあるし。

 

と、この記事書きながら子グマ!子グマ!をずっと聴いていてまた涙が出てきたので(本当に泣いています)、拭ってまた明日を迎えようと思います。

草野マサムネさん、お誕生日おめでとうございます。

プログレッシブなしっぽ

ここまで「見っけ」の曲について一曲も書いてないことに気付いた。どうしても聴きまくってるアルバムの曲に偏るんだけど、最近のアルバムから書いてないのは自分で意外だったので、書くぜ!

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「まがった僕のしっぽ」て! と誰もが思ったに違いない。しかも途中からアップテンポになるし。この曲もライブで聴いてメチャクチャカッコ良かった……(そういう曲についてばっかり書いています)。どうしても音源だと全体が丸っこく聴こえるんだけど(日常で聴くにはちょうど良いと思うけど)、ライブだと勢いづくからさ……。

 

ちょっと調べたら、この曲構成のアイディアって子グマ!子グマ!に通ずるところがあったらしく……動物系の曲って挑戦的な、ちょっと読めない展開にしたいと思っているのだろうか。生き物の野性味とか人間の理解が及ばないところとかが出ているのか?

音楽詳しくないけど、展開が途中でガラっと変わる曲はかなり好きです。いわゆるプログレっぽい曲をスピッツが出してくると思わなかった。プログレってかなり激しい方のロックっていうイメージがあるから……。

 

この曲って絵本的なイメージがかなりある。最近こそひみつスタジオの絵本出たけど*1、これも絵本で読みたいな~。今からでも良いから出しませんか?

未だにこの曲をうまく咀嚼できてないんですよね。歌詞の読み込みが足りないのはもちろんあるけれど、曲の雰囲気だけで充分に思ってしまっている自分がいる。

プログレっぽい起伏がちょうど自分の思っている「絵本」と同じで、優しい空気で始まって、乗り越えられる嵐が来て、そこからまた晴れやかな空気に戻るっていう、小さい頃よく読んだ絵本ってこうだったよな~と思い出させてくれる曲だ。そしてそのときって物語の内容とかより、絵や色のイメージだけで好きになっていた。この曲もそういう好き方をしているのだ。

*1:私はまだ読んでいない。買いに行こうかな……。